マチルダFamilyレストラン
Vol.15
2021/07/30

旨・辛・DINING 赤い壺

四谷3丁目で産声を上げた「旨・辛・DINING 赤い壺」は4年の時を経て、表参道に移転。そこから早10年という人気店。今回は、唐辛子の魅力に取りつかれた、オーナーの大須賀友美さんにお話しを伺いました。唐辛子と聞くと、あまり種類が思い浮かびませんが、なんと40種類以上もあるんだとか。
さらには、国産の唐辛子も様々な形やカラーがあると知って驚きのインタビューとなりました。

唐辛子に目覚めたのは、フードコーディネーター時代

近年、TV番組などで「激辛選手権」などが取り上げられ、通常の●●倍を入れて激辛を作り上げているのをよく見かけますが、大須賀さんがお店を構えたのは、今から14年も前のこと。
その当時は、まだこんなにも激辛ブームはなかったような気がしています。
「そうですね、その時代、唐辛子料理はまさに罰ゲームとして登場することが多かったですね。ただ、タバスコをたくさん!!みたいに。でも私は、唐辛子自身のポテンシャルにほれ込んだんです。今も続けているのですが、お店を構える前のメインビジネスは企業のメニュー開発を行っていました。そんな日々の中で、唐辛子を使用したメニューを食べたあとは、元気になるな、と感じることがしばしばあったのです。そこで、唐辛子に着目してみると、食べた後には、アドレナリンが多くでることが分かったんです。それから、調べを進めていくと乾燥唐辛子だけではなく、全国で作られているフレッシュな唐辛子で面白いものがたくさんあるということにたどり着き、惚れ込みすぎて、お店を出そう!というところにから今に至ります(笑)」

生唐辛子をぜひ知ってほしい

こんなにも可愛い形や、カラフルなカラーの唐辛子があるということに驚きです。生産地はバラバラなんですか?
「そうなんです。生産者の方々は全国にいらっしゃいます。でもご年配の方が多いかな。生育は大変なのに、それほど市場で求められるものではありません。そのため、作っている方はとてもポリシーを持っている方ばかり。私は、いつも旅の途中に道の駅などで、生産者の方の名前をチェックして、畑にお邪魔するというアナログな出会い方で関係性を育んできました。その甲斐あって、このような種類を直接納品いただけるようになりました。それぞれに旨辛さの特徴があって、愛おしいんですよ!」
勉強不足ですみません。そもそも、唐辛子にはシーズンはあるのでしょうか。
「ありますよ、6月頃から3カ月ほどです。始まりが青唐辛子系のものですね、で残暑の季節になると辛い系が登場してきます。これも、沖縄や四国が先に収穫が始まり、徐々に桜の開花のように産地が上がってくる感じですね。うちのお店では年中使用したいので、旬の時期に残りの季節分を冷凍保存するようにしています」

店内も至るところに、唐辛子のディスプレイ、さらには旨辛みその販売など、唐辛子マニアにはたまらない空間ですね。
「実は、辛さって強くなるんですよ。前に勤めていたスタッフは全く辛いものが苦手だったんですが、同様のコンセプトのお店で独立を果たしました。いわゆる、お酒と一緒で鍛えれば鍛えるほど強くなっていくんです」
なるほど。なんとなく理解できる気がします。辛さの強さを上にしていきたいという思いですね。
「そうなんです。食べれば食べるほど、次のステップへ(笑)うちのお店に来ていただくお客様は、みんなとても陽気ですし、“から~い”と言いながら旨辛さを楽しんでくださっているのが嬉しいですね。あと、辛さはストレス発散にもなるとNHKワールドでやっていましたし、免疫力アップにも効果抜群。このご時世にぴったりだと思っています」

今後の展望・展開について

「お店はこのまま守り続けながら、様々な調味料やコラボメニューを開発していきたいと思っています。実は、このたび富士急ハイランドとコラボした人気メニュー『真っ赤っ火まん』が冷凍で全国にお届けできるようになりました。今までは、現地で召し上がっていただくだけだったので、多くの方に召し上がっていただけるのは何よりです!」
真っ赤っ火まんの購入はこちら: https://akaitsubo.thebase.in/items/49012397
どんどん暑くなる日本の夏を、旨辛いメニューで乗り切りましょう。

旨・辛・DINING 赤い壺

住所
東京都港区北青山3-5-9 レイカーズ青山3・4F
TEL
03-3401-7883
営業時間
17:00~24:00 *営業時間変更の可能性あり
(土曜)15:00~24:00
定休日
日曜
Webサイト
www.akaitsubo.tokyo