「sandwichstore」が産声を上げたのは、2017年10月13日。
中目黒駅から徒歩15分、池尻大橋駅から徒歩8分となかなか目的訪問でなければならない場所にそのお店はあります。
店名のとおり、おいしいサンドウィッチがメインなのですが、この一皿がお客様の想像を超えてくるのです。
オーナーの菅原 啓さんに、サンドウィッチへの思いと虜になっているというロゼワインのお話を伺いました。
「とにかく、ヨーロッパのように昼飲みをもっと楽しんでいただきたいな~と思ったんです」と菅原さん。
27歳で料理の世界に飛び込んだという菅原さんは、なんとホールスタッフでのスタートだったと言います。
「そうなんです、でも最初にホールを経験してよかったですね。どんなにおいしい料理を作ったとしても、ホールのサービスが最終のパフォーマンスだと思うので。その後、カウンターキッチンの洋風居酒屋などを経験して、フランス料理の世界に入っていきました」
そんな菅原さんが、今回サンドウィッチに注目し店舗を作ったのには理由がありました。
「サンドウィッチって、日本風に例えると“どんぶり”だと思うんですよ。お米の上に、天ぷらを載せたり、カツを載せたりするのと、パンの間にロースハムを挟んだり、チキンを挟んだりって似てますよね。そうなってくると、バリエーションは無限大に広がります」
確かに!!考えたことはありませんでしたが、まさに主食+おかずの組み合わせ。
今回ご用意していただいたのは、「ローストポークのサンドウィッチ」(ランチには季節のスープ付き)。
たっぷりのローストポーク、オニオン、トマト、ルッコラにチーズと具沢山サンドは、まさに、ワインにぴったり!
そして、取り揃えているワインが“ロゼワイン”のみという、徹底したこだわりぶり。
「ヨーロッパでは白ワインとロゼ飲まれる比率が逆転したようですし。肉にも魚にも野菜にも合うんですよ、ロゼって。ロゼの中でも味わいの幅を感じてほしいです。よく、ワインメーカーの方からもこんなお店は見たことがないから、日本初だと思います!と言われるので、そこは貫いていこうかなと。もしかしたら、世界初かもしれませんしね(笑)ロゼワインをランチはプレートとともに、ディナーは軽くおつまみを食べて、〆のサンドウィッチとともに、お蕎麦屋さんで軽く飲んで、〆にそばという感覚のように楽しんでいただけたらうれしいですね」
北海道生まれの菅原さん。野菜へのこだわりが年々高まってきているとのこと。
「なんでしょう。やはり、幼き頃の原体験ですかね。ジャガイモ、トマト、とうもろこしと広大な大地で育まれたものを当たり前に食べていたので、野菜の味わいにはとても敏感だと思います。それでも、若いころは野菜よりも肉、魚に重きを置いていましたけどね(笑)」
独立前に、蓼科高原のホテルの料理長経験が、特に野菜への目覚めにつながったそうです。
「1500メートルの高地だと、まず水が美味しい!その水で育った野菜は絶対に美味しいんですよ。産直の野菜のすばらしさを感じましたね。そこから野菜への意識が大きく変わりました。今では、野菜が肉や加工肉の美味しさを引き立てる大きな役割を果たしていると感じるほどです。このお店もオープン当初よりもかなり野菜が増えていっていると思います」
もちろん、こだわりは野菜のみにはと留まりません。ハム、ベーコンなどもすべて手作りで、無添加。
「食べることは生きることですから、何を食べるかということがとても大切だと考えています。今の時代、レストランで美味しいは当たり前になっていますよね。だからこそ、素材へのこだわり、お店からの提案力が大切だと思っています」
毎日が楽しいとニコニコお話いただいた菅原さん。「sandwichstore」は、ますます進化を遂げていきそうです。