麻布十番駅からほど近くに、クリスプ・サラダワークスがオープンしたのは、2014年12月。現在都内では、多くのサラダ専門店を見かけるようになっていますが、当時はまだ珍しく、“ヘルシーなだけではなく、おいしくお腹一杯食べられるサラダ“というコンセプトに注目が集まりました。その後、一気にサラダ人気は高まり、現在までに恵比寿店、六本木ヒルズ店がオープンし、3店舗ともに人気を誇っています。代表の宮野浩史さんにお話を伺いました。
「麻布十番に1号店をオープンすると、場所柄外国人の来店に恵まれました。その中には、“うれしすぎるから握手をしよう”“倍の値段でも来るよ”というお声をかけてくださる方が何人もいらっしゃいました。その声が本当にうれしくて!」
実は宮野さんは、15歳からアメリカへ留学。
ポストファミリーのダディが商売をしていたということも強く影響し、18歳から店舗ビジネスを生業にし、LA.シカゴ、サンディエゴなど様々な場所でクレープ店、天津甘栗店など食にまつわるショップ経営を行っていたそうです。
その後、2001年のテロをきっかけに帰国。アメリカに縁のある企業に就職し、多くの経験を積み、2009年に独立をします。
その際のコンセプトは「アメリカに思い出のある人、東京に住んでいるアメリカ人が懐かしみ、喜んでいただけるものを提供したい」というものだったとのこと。
その後、クリスプ・サラダワークスをオープンし、前出のコメントをお客様から頂くようになったのです。まさに、願い通りの反応でした。いわゆる、食の外交と言っても過言ではありません。宮野さんは言います。
「私は、幅広いお客様に向けての提供ではなく、かなり絞ったターゲットのお客様に向けてサービスの提供をしていきたいのです。同じお客様が何度も足を運んでいただけることが嬉しいですし、スタッフとのコミュニケーションもできてくることが楽しいのです」
クリスプ・サラダワークスのサラダは「チョップドサラダ」と言い、すべての野菜、食材を『メッザルーナ』というナイフで細かく刻み、混ぜ合わせることで完成します。
この作業により生野菜の栄養分はそのままに、さらには、ドレッシングも良くなじみ、しっとりすることでたくさんの量を食べられることが特徴ともいえます。
「お客様から“子供が家のサラダは食べないのに、ここのサラダは喜んで食べるんです“というような声もいただきます。きっと、色々な工程を経ることで、野菜を食べている感覚があまりなく野菜を摂取できているという結果になっているんだと思います」
健康のために意識をして野菜を食べるのではなく、好んで足を運ぶ、食事のジャンルとして選ばれるお店となったのです。
お好みで様々な具材を選び、自分用にカスタマイズできる、クリスプ・サラダワークスのサラダに欠かせないのが、ロメインレタス。どのサラダにもベースの野菜として使用されています。
今回、宮野さんと一緒にお邪魔したのが、ロメインレタスを栽培している静岡県の
鈴木靖久さん
の畑。スタッフとともに直接足を運び、一面のレタス畑を前に、鈴木さんからレタスをはじめとする野菜に対する想いも伺いました。
「私たちは、サラダ専門店として営業している限り、野菜に関しては安定供給、安定の品質を求めています。農家さんとの信頼関係なくして、私達のビジネスは成立しないので、本当に感謝しています」
今年は、新しいプロジェクトも始動するという、宮野さん。こちらもコンセプトは野菜にまつわるものとのこと。要チェックです!