生産者の声
マチルダ生産者

株式会社グリーンスタイル
佐藤 浩信さん

長野県伊那市の生産者 佐藤 浩信さんは、もともと福島にて幅広く果樹を栽培していました。
ところが、2011年に東日本大震災が発生。
「私は、その場で幾人もの知人に他の地域で空いている畑はないかと連絡をとりました。
その結果、長野の伊那に土地があるというアドバイスを受け、こちらにも拠点を持つことを決意したのです」

佐藤さんがまず驚いたのは、長野の土壌のよさだったそうです。
「同じ品種のりんごの木を植えても、土壌の違いで酸味や甘みが余りにも異なることに衝撃を受けたのです。
ここでは、 紅玉 、グラニースミス、信濃スウィート、秋映、 アルプス乙女 、を育てていますが、とても出来がよいです。
枝がよく伸びるとよいりんごなのですが、ここの土壌はすくすくと枝が伸びるんです」

このあたりの地域(上伊那)は、日照条件がよく、昼と夜との寒暖の差があり、山に囲まれているため、風の流れもよく、作物にとってはとてもよい環境なんだとか。
そして、佐藤さんは、枝を鑑定するプロフェッショナル。
品種の異なるりんごも接ぎ木でりんごを変えてしまうのです。
「この接ぎ木で土壌の良さはわかります。たとえて言うならば、りんごに接ぎ木をした場合、通常は果実がつくまでに2年かかりますが、長野では1年で実がなるほどの違いがあります」
この土地との相性を鑑みて今では、数種類のりんごの品種の栽培に加え、夏野菜ではとうもろこしやトマト、きゅうりなど幅広く手掛けることに。

「とうもろこし(ゴールドラッシュ)を育てて早4年になりますが、ここは北海道に次ぐ名産地なんですよ。とても甘さもあり、みずみずしい大ぶりの仕上がりのゴールドラッシュは、1本の木から1~2本の実ができ、季節で2000本~3000本が収穫できます」

上伊那は夏でも20度前後と快適で、住宅のほとんどにエアコンがないそう。
そんな快適な温度ととこも、何より夜の灯りがない点も魅力なのだとか。
「野菜や果物の植物も人間同様に、夜は休む必要があるんですよ(笑)」

今回案内された畑は、どちらも作物そのものの元気なパワーが溢れていました。
福島の畑と長野の畑を守り続ける、佐藤さん。
「今度は山梨あたりに畑をもち、福島、山梨、長野と季節の追いかけを意識して、作物を栽培していきたいと思いますね」

このアクティブな思いが、おいしい野菜を生み出していることは間違いありません。