生産者の声
マチルダ生産者

イズミ農園
梅津大輔さん

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月夜原農園
結城哲治さん、三浦敬子さん

今回ご紹介する生産者さんは、山梨県のイズミ農園と長野県南佐久郡の月夜原農園です。
取材にお邪魔したのは5月末。イズミ農園さんにはレタスが、月夜原農園さんには白菜の瑞々しいグリーンが畑一帯に広がっていました。

1980年にスタートした山梨県北杜市のイズミ農園は、約17ヘクタールの畑を10名で切り盛りされています。レタスの時期が終わると夏にはキャベツ栽培に着手されるとのこと。
今回お話を伺ったのは、代表のご子息である梅津大輔さん。まずは畑をと現場に伺うとまさにリーフレタスの収穫真っ最中。キビキビと働くスタッフの若さに驚いていたのですが、なんと更に衝撃は20代の女性が2名も働いていたのです。
「そうなんです、うれしいですね。農業人フェアでの出会いがキッカケでHPからエントリーして頂いて。若い女性ならではの感性やアイデアを積極的に発言してくれるので新しい刺激となっています」

イズミ農園は取引先と野菜の規格を決めることを大切にしているとのこと。
「キャベツの例でいいますと市場向けは10㎏箱に8玉という規定があるのですが、直接取引をさせていただく企業の方は野菜本来の旨みが最大限引き出されつつ、1個当たりの可食分が多いほうがいいと思うんです。そのため、10㎏箱に完熟キャベツ5~6玉というスタイルで対応をさせていただいたりしているのです。それぞれの野菜の特徴に合わせた栽培方法をすることで、野菜の味が変わるのは明らかなんです」と梅津さん。
実際に、野菜は根や茎の近くは硬いので、火入れをする際にはその部分からという説が一般的になっています。ところが、イズミ農園の野菜はまったく異なるとのお話。
「弊社の野菜は、繊維の豊富な軸の部分のほうが柔らかいですよ。そして葉の部分は、十分に光合成をしているので、しっかりしているんです。野菜によっては、調理レシピがまったく参考にならないことがあるんですよね」
まさに目から鱗のお話でした。梅津さんに今後の目標を伺うと
「野菜に対する情報発信をより積極的に行っていきたいです。今回お話させていただいた規格サイズのこともそうですが、野菜の栽培状態なども伝えたいですね。今は土がついている野菜などを見る機会は減っていますし、カット野菜が販売されている現状からすると、大人の方でもどんな栽培をされているかを知らない方も大勢いると思うんです」
生産者の方の熱い思いが、消費者へ届く日も遠くないのではと思いました。

続いてご紹介するのは、長野県南佐久郡の月夜原農園さん。
一面に広がる白菜畑から、キムチの食材として都内の有名メーカーや、地元のキムチブランド、大手コンビニエンスストアへ出荷されています。
代表の結城哲治さんは、横浜から北海道を経て、25年前に長野のこの地で農業を開始したそうです。
「この地域は、農業地区としては豊かさが世界一だと思っています。とにかく気候が良いので野菜が育ちやすいんです。まさに自然の恵みですね。12月と1月のみ農業を休みますが、それ以外はほぼ畑は稼働しています」

そんな月夜原農園の中に、有機野菜部として三浦農園を経営している、三浦敬子さん。
三浦さんは、千葉県船橋市出身。いったいどんな経緯で長野県に?と伺うと
「なんか自然の中に身を置きたいなと思ったんです(笑)そして、まったく経験がないままに期間限定の農業アルバイトに応募しました。軽トラックも乗ったことはなかったですし、本当に右も左もわからず大変な日々を過ごし、そしてなんとか期限を終えて千葉に帰ると不思議なことに“また行きたいな”、と思うんです」
そのような時期を何度と経て、三浦さんの想いは固まり、結城さんの元にお世話になることに。
本格的な農業を学びつつ、自らの作りたい野菜も明確になってきた三浦さんは、結城さんの援助を受けながら農園内での有機野菜の独立経営に着手したのです。
「私は、様々な野菜の完全無農薬、無化学肥料栽培にチャレンジをしたいと思っています。今の時期は、玉ねぎ、ブロッコリー、インカのめざめ、北あかり、ホウレンソウ、にんじんに加え、ハウス栽培ではミディトマト、 キュウリ ピーマン 、なすなどを栽培しています」
すべての畑をとても優しい笑顔で見つめる三浦さんに、野菜を育てる魅力を伺ってみると、
「どんどん新しい栽培技術が出てくるところでしょうか。ついこの前まで常識だったことが覆され、まったく反対の理論になったりも。これがまさに面白いんですね」
畑を見るだけで、すべての工程が丁寧に扱われていることが一目瞭然、おいしい野菜が育まれることが約束されています。