生産者の声
マチルダ生産者

前田農園
前田育男さん

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長谷川農園
長谷川博さん、由希子さん

前回インタビューにご登場いただいた、 宮楠農園 さんからのご紹介で、前田農園の前田さん、長谷川農園の長谷川さんともご縁ができているマチルダ。和歌山の紀の川市には本当に素敵な農家さんがたくさん存在しています。
まずは、前田さんの畑からお邪魔いたしました。

前田さんは、前田農園の2代目。
「生まれも育ちも紀の川なんだよね」と笑顔で、迎え入れてくれた前田さん。
お邪魔した際には、作業場にてネギ(ホワイトスター)の出荷作業中。
あまりにも立派なネギは、青い部分もカットしない出荷依頼が増えているというのも納得のフォルムです。
「これはね、家内が2回土落としのために洗っているから綺麗でしょ」と、奥様の協力に感謝する素敵な旦那様です。このように様々な箇所に農家さんの手間がかかっている野菜が出荷されているということを目の当たりにすると、ますます野菜を大切に扱いたくなりますね。

早速、前田さんと言えばの、 子持ちからし菜 の畑に。
みなさんは子持ちからし菜をご存知でしょうか。
市場では、福岡県産蕾菜が主流のため、そちらの名称で知っている方もいるかと思います。
この野菜、中国四川省が発祥の品種で、大きな葉に覆われた株の中心の芽にできる若葉を収穫するのですが、つぼみのようにクルクルとした形状をしています。
「小ぶりのからし菜はとても柔らかく、味わいの中にほんのりからしの風味が感じられます。そして油との相性がよく天ぷらや炒め物に最適な野菜なんですよ。」とのこと。
実は、その野菜を日本で育てはじめた第一人者とも言えるのが、前田さんなのです。
子持ちというだけあり、収穫した後にまた中心に芽が出てくるので、まるでポコポコ子供ができるようと、この名前が付いたとか。収穫時期は天候にもよりますが、1月末、2月~3月まで。
しかし、一株から、100gパックが2~3個とれるかどうか。
そのため、希少価値もありレストランのシェフ達からも大人気なのです。
「もっと効率よく栽培できる野菜もあるけれど、この子持ちからし菜が面白いんだよね(笑)」と前田さん。

これまで、農家ひと筋の大ベテラン、前田さんにお話を伺って驚いたのは
「私はね、毎年1年生なんですよ。毎年気候も違うし、土の栄養も違うし、種も違う。だから毎年1年生。」という言葉。農業と真摯に向き合っている姿勢に感銘を受けました。
そして、常に新しい野菜にチャレンジする姿勢を持ち合わせているのも、元気の源に違いありません。
「今ね、ケールを栽培していてね、いわゆる今までの国内の硬いケールではなく、海外のような柔らかいケールを育てられないかな?と思って」と前田さん。まだまだ進化が止まることはないのです。

続いて、長谷川さんの畑にお邪魔です。
長谷川農園では、春はズッキーニやトウモロコシに水菜、夏はハウスで水なすの栽培に力を入れています。
若いご夫妻の長谷川農園さん。実は、奥様の由紀子さんが、柑橘系の果樹園を営む農家(西川農園)の娘さんで、博さんのほうが、異業種からの転職で農業に従事されたとのこと。
「宮楠さんはじめ、農業の先輩方に支えられてここまで来れました」と長谷川さん。
レストランや市場など様々な場所へ毎日出荷作業で忙しい日々のご様子。
「今の時期はかつお菜という、鰹節の風味を感じる菜葉を中心に出荷しています。まだまだ認知が少ない野菜なので、ぜひ知っていただきたいですね。」と若き従事者は目を輝かせていました。

こちらの農園は家族経営。なんとすでに4代が畑に出向いていらっしゃいます。
訪問時、アイドルだった寛太朗くん。玉ねぎの苗が一面に植えられていた畑を走り回り、苗の土をいじり倒す姿はすでに将来の長谷川農園のホープそのもの。
そして、収穫後のつやつやの人参が、長谷川家の方の笑顔と重なりました。

今回の和歌山の農家さん取材は、皆さんの笑顔を通じ、野菜への愛情を感じたインタビューとなりました。