生産者の声
マチルダ生産者

宮楠農園
宮楠仁之さん、園子さん ご夫妻

今回ご紹介する宮楠農園は、和歌山県紀の川市で、飲食店のシェフたちから絶大な信頼を得ている宮楠ご夫妻が運営をされてます。夏は 水ナス ひと筋、秋以降に野菜とハーブを中心に栽培されています。

訪問は12月上旬。イタリアンパセリ、トレビス、ボカロ、パクチーなどがパワー全開と言わんばかりに、イキイキと育っていました。
こちらの畑は、いつも野菜の美しいグラデュエーションに目を奪われます。
「多くの種類の野菜を育てているのですが、同時期にたくさんの収穫にならないように、場所を変えて、さらに時期をずらして植えていると自然と色彩のバランスがとれているんです」と園子さん。
なんと、随時30種ほどの野菜を3~4回に分けて栽培しているのだとか。
「秋~春のシーズンでは約100種類ほどになりますね。畑の色でいうと、今の時期はあまりカラフルではないかもしれません」と宮楠さん。
そんなに多種類を栽培することはとても大変だと思うのですが。
「昔から変わった野菜を育てるのが好きだったんですね。そしてまず、種を見つけるのが好きなんです。新しい品種野菜などや、レストランのシェフたちからこんな野菜を作ってほしい、なんて言われると困難でもチャレンジしてしまうんですよ。そして、なかなかやめられなくなるんですね(笑)」
わずかな量でも心から求めていただける方がいることが嬉しくて続けてしまうのだそうです。

季節ごとにおいしい野菜を作り続けることが使命だという宮楠夫妻。
「食べ物を作らせていただいているという想いを常に持ち続けているので、丁寧に作るという姿勢はいつの時も変わりません。これから寒くなるので、ハウス栽培に力をいれていきます。1月2月はクレソン、エンダイブ、ラディッシュなどを生育中です」と園子さん。
ハウス内もまるでガーデンのように美しく野菜が整列している姿に見とれてしまうほどです。

持ち畑は1ha、そして近隣の方からも一部畑の管理をお願いされているとか。
今後はどんな野菜を育てていかれたいのでしょうか。
「そうですね、より野菜の品種の奥深さを知っていこうかと思います。一つの品種を知るのにはかなりの時間を要するんですね。そのため、ブームの野菜などに振り回されないようにしていきたいと思っています」と宮楠夫妻。

自然と共存している農業は、同じ野菜でも天候などで一気に見栄え、味わいに変化が出てしまうのが現状です。
その差をどれだけ小さく収めるかというのが、経験であり、プロの生産者であるということが、お話の中でも十分に伝わってきました。

夏の水ナス尽くしの畑と秋以降の畑のギャップに皆さん驚かれるそうです。
有名レストランのシェフたちが宮楠農園を信頼し、野菜の生産オーダーをする所以、それはこの宮楠農園の畑を見るだけで十分に伝わるのではないでしょうか。