生産者の声
マチルダ生産者

大多喜ハーブ農園 / 足立 諒子さん

都心から車で約1時間半、千葉県夷隅郡大多喜町に位置する「大多喜ハーブ農園」さん。
創立は2010年3月とのことで、すでに10年目に突入です。こちらの施設は、一般の方も気軽に足を運ぶことができ、とれたてのハーブをたっぷり使用されたメニューをレストランで味わうことが出来たり、ハーブの精油を購入することができたりするんです。
http://herbisland.co.jp/ (取材日は定休日でした)
今回、ご案内をいただいたのは、「大多喜ハーブ農園」に勤務4年の足立諒子さん。ガーデンの専門学校を卒業後、こちらに入社とのこと。
ほんとうに心からハーブ栽培が好きだということが、説明を頂く時の眼のキラキラからも伝わってきました。

■ガーデン裏には、業務用出荷向けのハーブ畑

一般開放のハーブ園の裏には、たくさんのハーブが栽培されているハウスがお目見えです。
スイートバイオレット、マジョラム、レモンバーベナ、チャイブ、フェンネルと、料理に馴染みのあるものから、アトミックスノーフレーク、カレープラントなど初めて香りをかがせてもらうものまで、多くのハーブが元気に育っていました。花びらをお茶にする、ポットマリーゴールドという種類のお花畑には、一足早く春を感じることができ、私たちもテンションが上がります。(観賞用マリーゴールドではないので、ご注意ください)

今、もっとも栽培面積を占めているハーブは何でしょうか、との問いには
「季節によっても異なりますが、現在はキューバミントでしょうか。カクテルのモヒートにたっぷり入れられるようになって需要が高くなってきていますね」と足立さん。
寒い時期は、アントシアニンが強くでるため、緑が濃くなり、所謂ハーブらしい爽やかなグリーンとは違うとのこと。
「ハーブの多くは寒さに弱いです。ミントも同様です。これから徐々に明るいグリーンになってくると思います」

■日々のハーブの成長が楽しみ

広大な敷地面積をもつ、「大多喜ハーブガーデン」。
レストラン担当、精油担当などそれぞれの分担が分かれているということで、ハーブ栽培を維持する農園担当は何名なのでしょうか。
「パートさんを入れて8名です。シフト制で、天候によってハウス内の温度や環境が変わってしまうので、常にチェックをしなければなりません。真夏にはあっという間に、ハウス内は40度になってしまいます。7時30分には出社をする日々ですが、とにかくガーデニングが好きなので、日々勉強です。春から夏に向けてのハーブの時期は本当にガーデン内も賑やかになりますし、業務用の出荷量も一気に増えますので、虫がつかないように、元気なハーブを育てることに神経を使います」

心身への鎮静効果も高いとされているハーブ。フレッシュなハーブをお茶にしたときのおいしさは、やはりドライティーにはない香りの高さを感じるものです。
「本日定休日(火曜)で残念ですが、ご自身で摘んでいただいたハーブで、ハーブティーを楽しんでいただくことも可能なんですよ」
最後に、足立さんの一番好きなハーブを聞いてみました。
「そうですね、マジョラムです。ハーブバターなんかにもおすすめのハーブです。あとは、やっぱりペパーミントかな(笑)」

マチルダでご紹介した生産者の声