生産者の声
マチルダ生産者

ダイヤモンド十勝株式会社
大野和則さん

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谷口農場
谷口友則さん

今回訪問したのは、秋の北海道!十勝平野に広がる、広大な土地で農業を営む、ダイヤモンド十勝株式会社の代表、大野和則さんと谷口農場の谷口友則さんにお話しを伺いました。
途中、JAめむろさんのジャガイモ仕分けの工場見学もさせていただき、北海道のスケールの大きさを再認識したのでした。

北海道河郡西郡芽室町で農業を始めて2代目の大野和則さん。85ヘクタールの農地を守る3代目もしっかり成長しつつ、小学校4年生の4代目も控えていますが、まだまだバリバリの現役です。
主に、ジャガイモ、長芋、山わさび、玉ねぎ、南瓜などを中心に幅広い生産を手がけている大野さんにこの広大な土地利用について、伺ってみると、
「まず、連作障害がおきないように、毎年植え付けの種類を変え、畑には4年に一度のサイクルで回ってきています。今見ていただいている、ジャガイモ畑ですが、昨年は山わさびの畑でした。この広さなので、専用のトラクターがないと対応できません。弊社では、ジャガイモ用、長芋用、山わさび用などそれぞれの品種によって、専用のトラクターを持っています」とのこと。
一台数千万のトラクターを使用することで、5ヘクタールのジャガイモ畑を約2日で収穫完了してしまうそう。そして、トラクターには、GPSがついていたり、映像モニターがあるなどかなり最先端なシステムが搭載してあるため、「この先大きな土地を管理する農家は、機械関係に弱いと、経営が難しくなるのではないでしょうか」と大野さん。

この大自然の中においてできる野菜の味わいは、もちろん否が応でも期待が高まるわけですが、
「自然環境にはかなり恵まれているのですが、それだけでは立派な野菜はできないので、馬糞、豚糞、堆肥などで土への栄養素はたっぷりと補給しています。そして何より愛情こめて作っていますから!」と立派に育ったジャガイモに目を細めます。
「結構、おおきいサイズなんですが、これが都会では1個売りで人気だったりするんですよ」
今回(10月6日)に出会った収穫は、「北海こがね」。「マチルダ」や「インカのめざめ」よりも少し収穫時期が遅い品種です。
ジャガイモ畑を後にし、次の畑は山わさび。いわゆるホースラディッシュです。
収穫時期は10月中旬とのことですが、濃い緑が一面に広がる畑に魅了されました。
1メートル近く成長した葉を先にすべて刈り取ってから、根の部分の収穫です。
北海道では、この山わさびをすりおろし、ごはんの上にのせ醤油を垂らして食べるのが通だとのこと。
実際に、食べさせていただきましたが、これが本当に絶品。何よりものおかずになるのです。
「私たちは、北海道の農業だけ見ていてもだめなんです。冬の期間、他の農地へ足を運んで色々なアイデアや知識を身に付けていかないと。それは弊社の従業員教育としてもしっかりと考えています」
と大野さん。玉ねぎの仕分けの機械、トマトのサイズ選定のシーン、クリーム莢インゲン畑など紹介したい場面はまだまだたくさんあるのですが、代表の大野さんはじめ、スタッフの方々が着ているつなぎ服がとてもオシャレで、汗をかきながらも笑顔で作業している日本の農家さん、かっこいい!!と世界に誇りたくなりました。

続いてお邪魔したのは谷口農場の谷口友則さんの畑。
現在3代目として33町=東京ドーム6個分(一町=3000坪)の畑を、先代(お父様)と自身の奥様と切り盛りしています。
「私は、サラリーマンを経験してから実家を継ぎました。農業歴は9年目です」とのこと。
ちょうど訪問時には、カラフル人参の収穫中でしたが、紫、黄色、オレンジと同じ畑の列から抜くたびに色が違うという斬新さに驚きました。
「メインはこのカラー人参、キャベツ、レタスなんですが、毎年何か新しい野菜に挑戦しています。例えば、ケール、オレンジカリフラワーなども。今はカーボロネロも栽培中です」
話を伺うと、農業のほかに、袋詰め専門の会社も持っているとのことで、朝は5時30分~夜23時までびっしりと忙しい毎日とのこと。若きリーダーは貪欲なのです。
「私たちは、冬の時期は雪に覆われ一気に農業仕事がなくなります。いわゆる会議がメインになるのですが冬の期間も長いので、九州などに足を運び農業研修などを受けるようにしています」

谷口農場さんもまた立派な専用トラクターがもちろん完備。
「キャベツに至っては、2秒に1個収穫ができるんです。人参も機械ですし、手で収穫するのはレタスくらいでしょうかね」とのこと。なんと人参は15分で500kgの収穫が可能だそう。
さらにJGAP(ジェイギャップ)GGAP(ジーギャップ)といった、農業生産管理基準の日本版、海外版も取得し、新しい農業の可能性を広げようといる谷口さんからは、とっても熱いエネルギーを感じました。

今回の生産者さんを温かく見守りながら、束ねているJAめむろさん。こちらの工場には毎日多くの生産者の方の作物が集結します。NO1は何と言ってもジャガイモ。痛みなどはまず人の目でチェックされ、その後は、カメラのセンサーにより体積ごとに仕分けされているコンベアーは圧巻でした。
ジャガイモの品種ごとに工場も分けれるほどのボリューム感。
北の大地のダイナミックさに惚れ惚れした北海道、芽室訪問でした。