生産者の声
マチルダ生産者

モアーク食材開発株式会社 /代表取締役 高橋 史彦さん

モアーク食材開発株式会社の代表取締役、高橋史彦さんと従業員の方たちの写真

今回、生産者としてご紹介させていただくのは、モアーク食材開発株式会社の代表取締役、高橋史彦さん。
http://www.yukiyasai.com/
有機野菜の栽培と流通に携りたいと、この事業に参画し13年の年月が経つそうです。
本年度より株式会社マチルダと共同で、大田市場内に仲卸事業を開始し、早朝からスタッフとともに、高橋さんも店頭にて接客・交渉を行っています。

■有機野菜の販路を広げたい

「ここ近年、特に都心においては「BIO」「オーガニック」「有機」というキーワードが目立つようになってきています。そんな中、弊社は有機野菜に携わり、21年目を迎えます。屋号に有機野菜とつけていますが、特にこだわっているのが『伝統草農法(自然循環農法)』という栽培法です。それは、何かと申しますと、農薬・化学肥料を一切使用せずに“草堆肥”(自家製)にて野菜の栽培を行うという農法です」と高橋さん。
自然界では、植物は枯れた後、土壌生物や菌類などにより分解され、腐葉土と呼ばれる土になります。腐葉土は、再び植物の栄養になり、畑の循環を生みます。この農法は、農薬や化学肥料が使用される以前より行われてきた伝統的な農法であり、安全性と継続性、環境安全性が証明されているのです。

市場の風景写真と代表取締役、高橋史彦さん

■自社農園を所有している強み

「モアーク農園は、茨城県つくば市を拠点として、長野県立科町の2か所に自社農園を所有しています。
私たちは、ただ野菜を生産することだけにとどまらず、全国のスーパー、百貨店、レストラン、個人配達へと365日出荷作業を行っています。まだまだ全国を見ると、有機野菜が手に入りにくい環境にありますよね。
そもそも、全体的に顧客が購入継続可能な対価というところまで追いついていない状況だと思うんです。私たちは、適地適菜というスタンスで、スムーズに育つ環境を整えることで、なんとかコストの調整に着手しています」

モアーク食材開発株式会社の野菜が市場で販売されている様子のアップ写真

モアーク農園グループは、有機野菜生産を担当する「有限会社盛田アグリカルチャー・リサーチセンター」、安全な加工食品を製造する「モアーク食品株式会社」、自社において生産・加工した商品や全国の志を同じにする生産者の商品をお客様にお届けする「モアーク食材開発株式会社」とそれぞれの役割を分担しつつ、事業展開を行っています。

モアーク食材開発株式会社の看板と野菜が市場で販売されている様子のアップ写真

■仲卸事業におけるチャンスを

料理のプロ、流通のプロと明け方から商談、交渉をすることで、次の目標や一般顧客の動向などを知ることができるそう。

「今回、株式会社マチルダさんと共同にて大田市場内で仲卸を開始いたしました。これは我々にとっても大きな一歩を踏み出しました。やはり、日々お客様の声や要望を聞くことが、野菜を生産するうえで大切なヒントになるのです。自己満足で野菜をつくるのではなく、市場=お客様(レストランシェフやスーパーのバイヤーなど)が求めていることに近づけていくことが有機野菜の販路拡大に何よりも重要であるからです」

もちろん、逆の立場として同じ野菜でも製法のこだわりにより、どれほど味わいが異なるかということも直接伝えることができるのも仲卸事業の強みといえるでしょう。

モアーク食材開発株式会社の野菜が市場で販売されている様子のアップ画像とお勧め野菜が書かれたパネルの写真

近年は、ビーガン、ベジタリアンというワードが世の中に浸透してきています。
そんな需要に対しても、細やかな対応ができるように、モアーク農園では、「有機ズッキーニを使ったピューレ」「有機とうもろこしを使ったピューレ」など、加工食品(冷凍)の充実も図っています。

「とにかく、安心・安全で環境にやさしい野菜の生産を通して、皆様の食卓が幸せになることを何より願っています。まだまだ、頑張りどころですね。この自然循環農法の野菜を一度食べていただき、ぜひファンになっていただきたいですね」

マチルダでご紹介した生産者の声